青く澄み切った海と空、そして深い緑の原生林のテニアン島は不思議アイランド。時間が止まったままの空間にハイクをします。
ブレイク・ウォーター~南洋興発跡地を辿るPARTII


ブレイク・ウォーター~南洋興発跡地を辿るPARTII

         

11月も半ばを過ぎると陽もぐっと短くなるテ二アンです。

散歩がてら夕日を見ようとJudeを誘ってブレークウォーターまで出掛けたのですが、帰り道また冒険心が「にょきにょき」と私の心に芽生え始め、ちょっと横のジャングルに入ったら、「さあ、大変!」探していた物を発見しちゃったのよね~。前回のブレークウォーターでのトーチカ周辺は海岸沿いのハイクでしたが、南洋興発製糖工場跡地にもっと近づきたかった私は、その時に逃したポイントに今回ずっと深く足を踏み入れてみました。

         更新しました。 READ MOREから続きます。




 

 

  

 

 

この日は、ブレークウォーターの岩場の前に着いたのがすでに5時半を回っていて、夕日を見てから帰宅するつもりでした。

来る時はビーチ沿いに歩いて来たので帰りはビーチの後ろを走る道路(と言っても舗装はされてませんが。)をサンホセ村に向かって歩いていた時、左手のジャングルに微かに人が通ったと見られるトレイルができていたので、ふと気になって足を踏み入れてみたのです。

丁度、興発の事務所跡の細い道をビーチに下った角からすぐの所。

そうそう、まさしくかつての南洋興発の製糖工場があった場所です。以前からとっても入って見たかった未開の地。そして絶対に製糖工場の建物跡がどんな形にしても残っていると確信がありました。戦前の写真を見てもわかるように、あれだけの規模の工場だったのでどんなに戦争による爆撃や艦砲射撃で破壊されたとしても何も残っていないわけがないのです。

 

足を踏み入れたら、もうトレイルを伝いながら奥に進むしかありません。不思議なことに絶対に何かがあると、そんな気がしてくるもので木がこんもりしていても、それが建物のように見えたり又はチャモロの歴史的遺跡じゃないかとか勝手に想像だけが膨らむものです。

 

午後6時近くのジャングルの中はもう薄暗くなってしまい村に帰りたいと思う反面、それでも後ろ髪を引かれる思いだし、ここはとても興味深い場所なので明日の早朝にもっと装備を整えて再び来ようとJudeと話をしている時、目の前に何かが見えて来たのです。         

 

 

  

 

それはとても大きなコンクリの塊で、ビーチ沿いの道でも見かけた南洋興発製糖工場の建物の一部のようです。周りを良く見ると一段高くコンクリの下地があり地図を見ても間違いなく工場が建っていた場所のはずなのです。

 

そしてそのコンクリの周りを見渡すと、北の方角に窪みのような、鬱蒼としたジャングルの中にストンッと溝があるような、そんな気がしてもっと近くに行ってみたら、あったのですよ~!間違いなくこれが製糖工場の揚水路なんです。

辺りはすでに薄暗く写真を撮りましたが、この日撮った写真では揚水路はフラッシュを使っても写っていませんでした。

 

翌朝は7時半に昨日行った工場跡に出発しました。やっぱりハイクは午前中に限ります。夕方のジャングルは気味が悪いし、道に迷ったら大変ですからね。

同じトレイルからジャングルに入ると、あるわあるわ昨日は見えなかったものが見えました。(ホットペッパーも含めて。^^)

 

 

  

 

 

昨日は撮影しても見えなかった、工場の揚水路の写真です。上か見ると太いパイプが生い茂った草木の間から見えています。水路をもっと良く見たいので下に一段下がった所まで降りてみました。

  

 

  

  

 

 

一段下がった所の回りは頑丈そうなコンクリの壁で囲まれています。

  

 

 

  

 

 

これが正面から写した揚水路の写真。倒れた木や草が邪魔で全景を写真に収めるのは難しいんです。

 

そこで、私の勘違いをまず訂正します。前回ブレイクウォーター、南洋興発跡地をハイクした時に、揚水路があったと思われる場所の写真をアップしたのですが、実際に正解はあれより50メートルほど南に下ったこの場所だったのです。

昔の地図を見るとはっきりわかりました。

この揚水路を見つけると、とても製糖工場付近の土地勘が掴みやすくなりす。

 

 

  

 

 

わかり易いように地図をアップします。(旧南洋群島と沖縄県人より引用)赤い線が私達がハイクをしたコースです。

 

揚水路をぐるりと一回りしてから北の方角へ進んで行きました。途中下を見ると機械の部品や、コンクリの建物の一部が点々と残されています。

 

 

  

  

 

途中から折れた土管の一部が雑草の中から突き出ています。

 

 

  

 

 

これは製糖工場で使われていた機械の部品、歯車と思います。半分土に埋もれています。工場には大きな機械が導入されていたことでしょう。ここでは全部写真を載せきれないほどの、鉄の部品があちこちに落ちているのにはビックリしました。

 

 

  

 

 

どの部品も鉄製で錆びてはいても、どっしりと重く当時は毎日製糖の作業でフル回転をしていた機械の一部だったのでしょう。(これは後で見つけた酒精工場跡地にあった部品。)

 

 

 

  

 

 

コンクリの柱。この周辺から多くの建物跡らしきものを点々と見かけます。

 

 

  

 

 

柱のあった場所からそう遠くない所に大きく広い窪みがあり片面は高い壁のようになっています。窪みに下りてみると、煉瓦が落ちていたり、どっしりとした大きな柱が横たわっていたり、太いパイプがむき出しになっていました。

 

そのすぐ上にある土台の部分が「酒精工場」の跡地です。

南洋興発の主な事業は製糖事業でしたが、のち事業を水産業・農園業・製酒業なども主要な事業でした。

 

          

  

酒精工場跡地に入ると、おびただしい量の壊れたビンの破片や、ビンの蓋が山ほど見つかりました。

 

  

   

 

ビンの蓋は爆撃の高熱で焼かれたのか、長い時間を経て錆びたのか何百個という蓋が全部くっついて、一塊になってしまっています。

  

  

 

戦後60年以上経つのに、こんな現場が存在するんだな、と神妙な気分。

 

  

告白その1、記念に3つほどビンの蓋をいただき、、、。

 

  

  

  

  

そこから少し道路沿いに引き返すと、丸い大きなコンクリの土台の上に何本ものコンクリの凸凹が造られてる物に遭遇。

  

  

 

土台はそう高くはないので、上に登ってみます。

(コール先生にメールで問い合わせたところ、この土台はサトウキビから糖蜜を煮出すバーナーだったらしいとのこと。)

   

  

 

そのすぐ隣にある、やはり土台は丸く凸凹はありませんが柱が8本あって屋根を造ろうとしていたと思われる建物。(コール先生の返答では145年前この周辺にアメリカのベテランズ(引退した軍人のこと。)の記念公園を造る計画があり、製糖工場の糖蜜タンクの上にパビリオンを造ろうと試みたのですが、改造途中で計画は中止された模様です。)この場所はブレイクウォーターの目と鼻の先にあります。

  

  

 

もと来た「酒精工場」跡地に戻り、もっと奥に進みます。まだ、まだ、何かがあるのを期待するのと、告白その2、ドンニ(ホットペッパー)も欲しかったんです。シーズンなのでドンニの木も元気が良く、真っ赤にたわわにあるある、激辛ペッパーが!

  

  

  

  

 もう製糖工場の跡地も外れに来てしまったので、そろそろ引き返そうかなと思っていたら、また、何かが見えてきました。

  

  

 

近くに行くと丸いタンクのようです。縦に壊れていて壁の半分近くは残っていますが回りのコンクリも崩れ落ちていて、廃墟の状態です。

  

   

  

 

裏に回ると太いパイプの一部が残っています。この周辺にもいくつかの鉄製の機械の部品などが落ちていました。地図を見ると酒精工場の先に丸いものが描かれていますが、ここが何に使われていたのかはわかりません。

3時間ほど、ジャングルの中をハイクしましたが、製糖工場跡地には多くの建物跡や工場で使われていた機械の残骸が残されています。その残骸はもの凄い威力の破壊力で吹き飛んだのか広範囲に渡ってあちこちで見かけられます。

コール先生によると、この付近一帯ベテランズの記念公園計画の際に整備された地域との事で、それから月日は経ったとしても、まだ他のジャングルに比べると歩きやすく、トレイルらしきものも残っています。

きょうは以前にも増して南洋興発製糖工場がはっきりと蘇ってきたような、そんなハイクを楽しみました。

 

 

 

 今回もまた、蜂に刺された~!蜂のおバカ!

    Judeには蜂の巣を揺らすお前も大バカ者だと言われた。

           それはホントです。

          

            

                         By michi


デジカメが高画質でないので、ボケて見えますが製糖工場の揚水路のビデオをUPしてみました。手前で揚水路は切れてなくなっていますが、前方にかつて大きな製糖工場が建っていました。

なんとなく雰囲気だけでも。

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2008⁄11⁄28 12:31 カテゴリー:気ままにテニアン ハイク  comment(10) trackback(0)
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コメント


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(2008/11/26 23:21) | [ 編集]


管理人のみ閲覧できます様

いい子だからもうちょっと待っててねん。(笑)
(2008/11/27 00:05) URL | michi[ 編集]


待ってました~!

まずは、以前ボクが「多角形の建物」と言っていたのは、おそらく、ココに出ているベテランズの公園計画のものだと思われます。

それにしても・・・
やっぱり南洋興発って大きな企業だったんだって、これを見ると感じることができますね。

ちょっぴり不気味な感じもしますが…
歩いてみたい。

テニアンの賑わいを感じられそう。
でも、その賑わいが大きかったからこそ、不気味な感じがするのかもしれませんね。
(2008/11/28 21:58) URL | 荘之助[ 編集]

遺跡が呼んでいる・・・?
製糖工場がmichiさんに見つけてもらいたがっているのか、michiさんの勘も素晴らしいのか・・・お写真と文章を読み進むにつれ、その展開にワクワク感膨らみました。ベテランズの記念公園建設によって消されてしまった歴史もあれば、それが頓挫したことで見つけることができたり、残ったものもあるのかもしれませんね。凸凹のコンクリやパイプに土管、私にはどれも力強さが残っているように思えますし、王冠達の数も当時の繁栄を匂わせてくれるような気がします。ハイクされたジャングルは広範囲に思えましたが、地図によるとこれでもごく一部なんですね。ほんとに大規模な工場だったのですね。
(2008/11/29 00:37) URL | ありどん[ 編集]

懐かしいー!
本当に懐かしい写真ばかりです。
当時は子供だから、中まで入りませんでしたが、工場の風呂や砂糖キビ運搬列車の便乗場所などにはよく行っていました。
昔ここに勤めていた南興会の渡辺さんにもコピーして送らせてもらいます。ご了承ください。
1月に行ったら是非行くのだとEmiiは今から張り切っています。
話は飛躍して、白爺が最近泳がないので、Michiiさんと今度は泳ぎに行くのだと一人決めしていますよ。覚悟が必要!v-10
(2008/11/29 10:30) URL | 白爺[ 編集]


荘さん

まあ、あなたもよくご存知ですね。多角形の建物はビーチからすぐ入ったところにあるにせよ、よく見つけました。
工場周辺は比較的歩きやすくあまり道に迷う心配もありません。

ありどんさん

ジャングルの中に入ると何かに引き付けられている様な、こっちにおいで~と招かれている様な気がするのは確かなんです。(気持ち悪いか?笑)工場跡地の周辺はまるで自然博物館のように様々な物がそのままの形で残されています。ベテランズの記念公園になっていたら、これらの物には遭遇できなかったのでしょうね。工場はさぞかし立派で大きく繁栄していた頃の面影が偲べます。

白爺さん

当時の南興にお勤めだった方のお話をぜひ伺いたいです!ぜひ渡辺さんにコピーを見ていただければと思います。
そう言えば最近ジャングルばかりでビーチで泳いでいないですね~。そうですね、タチョンニャあたりで水遊びしましょうか。タチョンニャにもラッテストーンの部落跡があるのでそちらもちょっと見学がてらにね。
(2008/11/29 13:08) URL | michi[ 編集]


なんて表現したらいいのか・・・
その言葉を見つけるのに丸一日・・・
そう!
「栄枯盛衰」
大きく栄えたものが…
戦争や時の流れや人の手によって…
こんなにも変わってしまう。
大きく栄えたからこそ、不気味に感じてしまうんでしょうね。
「変化」や「時の流れ」って、逆らえないものなんですね。当たり前ですが…
(2008/11/29 21:09) URL | 荘之助[ 編集]


私も以前その辺りを歩き、コンクリートの塊やら、地面に四角く仕切られた貯水槽みたいなのがいくつも並んでいるところにいきました。また行こうと思いつつも結局行かずじまいでしたけどね。
(2008/11/30 23:53) URL | バンダナおやじ[ 編集]

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(2008/12/01 19:00) | [ 編集]


管理人のみ閲覧できます殿

コメントありがとうございました。
うーん、なぁるほど~。うむうむ。
そっか~。
匿名だから返答したくてもレスのしようがないじゃないっすか~。(笑)
(2008/12/01 21:58) URL | michi[ 編集]



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